ゲーミングPC 予算10万の構成と選び方
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カスタムゲーミングPC
ゲーミングPC 予算10万の現実的な性能
予算10万円でゲーミングPCを組む場合、フルHD解像度(1920×1080ピクセル)で60fpsを目指すのが現実的です。最新のAAA級タイトルではグラフィック設定を下げる必要がありますが、多くのゲームを楽しむことは可能です。
具体的な性能の目安としては以下のようになります:
- e-Sports系タイトル(VALORANT、League of Legendsなど):高設定で100fps以上
- 中程度の要求のゲーム(Fortnite、Apex Legendsなど):中~高設定で60fps前後
- 高要求のゲーム(Cyberpunk 2077、Assassin's Creed Valhalla など):低~中設定で30-60fps
ただし、これらはあくまで目安であり、実際の性能は選択するパーツの組み合わせによって変わってきます。
ゲーミングPC 予算10万のパーツ選びのポイント
10万円という限られた予算でゲーミングPCを組む場合、以下のポイントに注意してパーツを選びましょう:
- グラフィックボード(GPU)を重視
- 予算の30-40%程度を割り当てる
- NVIDIA GeForce RTX 3050やAMD Radeon RX 6600クラスを目指す
- CPUは必要最小限の性能で
- Intel Core i3やAMD Ryzen 3クラスで十分
- 予算の15-20%程度
- メモリは16GB
- 8GBでは不足する場合がある
- DDR4-3200MHz程度のスピードを選択
- ストレージはSSD
- 最低でも500GB、できれば1TB
- NVMe SSDが理想だが、予算が厳しい場合はSATA SSDも可
- 電源は信頼できるメーカーの製品を
- 500W以上、80PLUS認証があるもの
- 将来のアップグレードも考慮
- ケースは機能性重視
- 見た目よりも冷却性能や拡張性を重視
- microATXサイズが価格と機能のバランスが良い
ゲーミングPC 予算10万のおすすめ構成例
以下に、予算10万円で組めるゲーミングPCの構成例を紹介します:
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 3050(約4万円)
- CPU: RyzentoIntelwohikakusuru.html">Intel Core i3-12100F(約1.5万円)
- マザーボード: ASRock H610M-HDV(約8,000円)
- メモリ: Crucial DDR4-3200 16GB (8GB×2)(約7,000円)
- SSD: Crucial P3 500GB NVMe(約5,000円)
- 電源: Corsair CV550 550W 80PLUS BRONZE(約6,000円)
- ケース: Thermaltake Versa H18(約5,000円)
合計:約96,000円
この構成では、グラフィックボードにRTX 3050を採用することで、多くのゲームをフルHDで快適にプレイすることができます。CPUはコストパフォーマンスに優れたCore i3-12100Fを選択し、メモリは16GBを確保しています。
ゲーミングPCの構成や性能についてより詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります:
ゲーミングPC 予算10万でのOS選択とコスト削減
予算10万円でゲーミングPCを組む場合、OSのコストも大きな問題となります。Windows 11 Homeの正規ライセンスは約1.6万円程度するため、これを含めると他のパーツを大幅に妥協する必要が出てきます。
この問題に対する解決策として、以下のような方法があります:
- Linuxディストリビューション(Ubuntu等)を使用する
- 無料で使用可能
- Steam等のゲームプラットフォームに対応
- ただし、一部のゲームが動作しない可能性あり
- Windows 10/11の非認証版を使用する
- 機能制限はあるが、基本的な使用は可能
- 将来的にライセンスを購入することも可能
- 中古のWindows 7/8.1ライセンスキーを購入し、Windows 10/11にアップグレード
Linuxでのゲーミングについてもっと知りたい方は、以下の動画が参考になります:
LinuxでのゲーミングPC構築方法
ゲーミングPC 予算10万の将来的なアップグレード計画
予算10万円でゲーミングPCを組む場合、将来的なアップグレードを視野に入れることが重要です。以下のようなアップグレードプランを考えておくと良いでしょう:
- グラフィックボードのアップグレード
- 最も効果的な性能向上が見込める
- 1-2年後にミドルレンジのGPUに交換
- メモリの増設
- 16GBから32GBへの増設で、マルチタスク性能が向上
- ストレージの追加
- 大容量のHDDやSSDを追加し、ゲームライブラリを拡張
- CPUのアップグレード
- マザーボードの互換性に注意
- 2-3年後にCore i5やRyzen 5クラスに交換
- 電源の交換
- より高性能なGPUに対応するため、高ワット数の電源に交換
アップグレードを前提とした構成を組むことで、初期投資を抑えつつ、徐々に性能を向上させていくことができます。
ゲーミングPC 予算10万で注意すべき落とし穴
予算10万円でゲーミングPCを組む際には、以下のような落とし穴に注意する必要があります:
- 統合グラフィックスへの過度の期待
- 一部のゲームは動作するが、多くのタイトルでは不十分
- できる限り独立GPUを選択すべき
- 低品質な電源の使用
- システムの安定性と寿命に直結
- 有名メーカーの製品を選ぶ
- メモリ容量の不足
- 8GBでは多くのゲームで不足
- 16GB以上を確保する
- 冷却性能の軽視
- 性能を発揮できず、パーツの寿命も縮む
- ケースファンの追加や、CPUクーラーの交換を検討
- 拡張性のないマザーボードの選択
- 将来のアップグレードが制限される
- PCIeスロットやM.2スロットの数に注意
- OSコストの見落とし
- Windows購入費用で予算オーバーに
- 前述の代替案を検討する
これらの点に注意しながら、バランスの取れた構成を目指すことが重要です。
予算10万円でのゲーミングPC構築についてより詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります:
予算別ゲーミングPC構成ガイド
以上の情報を参考に、自分に合った予算10万円のゲーミングPCを組んでみてください。限られた予算の中でも、工夫次第で十分に楽しめるゲーミング環境を構築することが可能です。将来的なアップグレードも視野に入れつつ、まずは自分の予算と目的に合った構成を見つけることが大切です。