ゲーミングPC電源おすすめ選び方と容量

ゲーミングPC電源おすすめ選び方と容量

ゲーミングPC用の電源ユニットの選び方と適切な容量について解説します。80PLUS認証や規格の違いなど、重要なポイントを押さえていますが、あなたのPCに最適な電源はどれでしょうか?

ゲーミングPC電源おすすめ選び方

ゲーミングPC電源の選び方ポイント
🔌
容量の選択

システムの最大消費電力の2倍を目安に

🏆
80PLUS認証

高効率な電源を選ぶ

📏
規格の確認

ATXかSFXかケースに合わせて選択




カスタムゲーミングPC

 

ゲーミングPC用の電源ユニットを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。適切な選択をすることで、システムの安定性と効率を向上させることができます。

 

まず、容量の選択が重要です。ゲーミングPCは高性能なCPUやグラフィックボードを搭載するため、一般的なPCよりも多くの電力を必要とします。システムの最大消費電力の2倍程度の容量を持つ電源ユニットを選ぶことで、安定した電力供給と将来のアップグレードに対応できます。

 

次に、80PLUS認証に注目しましょう。この認証は電源ユニットの効率を示すもので、BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUM、TITANIUMの5段階があります。高い認証ランクの電源ユニットを選ぶことで、電力効率が向上し、電気代の節約にもつながります。

 

最後に、PCケースに合わせた規格を選ぶことが重要です。一般的なATX規格と、小型PCに適したSFX規格があります。ケースのサイズと互換性を確認して、適切な規格の電源ユニットを選びましょう。

ゲーミングPC電源の適切な容量選び

ゲーミングPC用の電源ユニットの容量を選ぶ際は、システムの総消費電力を考慮する必要があります。主要なパーツの消費電力は以下の通りです:

  • CPU: 65W~250W
  • グラフィックボード: 75W~450W
  • マザーボード: 50W~100W
  • メモリ: 2W~5W(1枚あたり)
  • SSD: 2W~5W
  • HDD: 5W~10W
  • ファン: 2W~5W(1基あたり)

 

これらの合計に20~30%の余裕を持たせた容量の電源ユニットを選ぶことをおすすめします。例えば、総消費電力が500Wの場合、600W650Wの電源ユニットが適切です。

 

将来のアップグレードを考慮する場合は、さらに余裕を持たせて700W750Wクラスの電源ユニットを選ぶのも良いでしょう。

ゲーミングPC電源の80PLUS認証の重要性

80PLUS認証は、電源ユニットの効率を示す国際的な規格です。この認証を取得した電源ユニットは、少なくとも80%以上の効率で電力を変換できることを意味します。認証ランクと効率の関係は以下の通りです:

  1. 80PLUS STANDARD: 80%以上
  2. 80PLUS BRONZE: 82%以上
  3. 80PLUS SILVER: 85%以上
  4. 80PLUS GOLD: 87%以上
  5. 80PLUS PLATINUM: 89%以上
  6. 80PLUS TITANIUM: 90%以上

 

高いランクの認証を取得した電源ユニットを選ぶことで、電力効率が向上し、発熱も抑えられます。結果として、電気代の節約や静音性の向上につながります。

 

ゲーミングPCでは、GOLD以上の認証を取得した電源ユニットを選ぶことをおすすめします。

ゲーミングPC電源のATXとSFX規格の違い

電源ユニットの規格には、主にATXとSFXの2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです:

 

ATX規格:

  • サイズ:150mm × 140mm × 86mm(標準)
  • 容量:300W~1600W
  • 特徴:一般的なミドルタワーケースに適合

 

SFX規格:

  • サイズ:125mm × 100mm × 63.5mm(標準)
  • 容量:300W~850W
  • 特徴:小型PCケースに適合

 

ゲーミングPCの場合、多くはATX規格の電源ユニットを使用します。これは、より大きな容量と効率的な冷却が可能だからです。ただし、小型のゲーミングPCを構築する場合は、SFX規格の電源ユニットを選ぶ必要があります。

 

PCケースの仕様を確認し、適合する規格の電源ユニットを選びましょう。

ゲーミングPC電源の静音性と冷却効率

ゲーミングPCの電源ユニットを選ぶ際、静音性と冷却効率も重要な要素です。高性能なゲームをプレイする際、PCの騒音は没入感を損なう可能性があります。

 

静音性を重視する場合は、以下のポイントに注目しましょう:

  1. ファンサイズ:大きいファン(120mm以上)を搭載した電源ユニットは、小さいファンよりも低回転で効率的に冷却できるため、静音性が高くなります。
  2. ファン制御機能:負荷に応じてファン速度を自動調整する機能を持つ電源ユニットは、必要以上の騒音を抑えられます。
  3. 高効率設計:80PLUS認証の高いランクの電源ユニットは、発熱が少ないため、ファンの回転数を抑えられます。
  4. セミファンレス機能:低負荷時にファンが停止する機能を持つ電源ユニットは、アイドル時の静音性が高くなります。

 

冷却効率については、電源ユニット内部の設計や使用されている部品の品質が重要です。高品質なコンデンサやトランスを使用し、効率的な空気の流れを考慮した設計の電源ユニットは、優れた冷却効率を発揮します。

 

静音性と冷却効率に優れた電源ユニットの例として、Seasonic社のPRIMEシリーズやCorsair社のRMxシリーズなどが挙げられます。これらの製品は、高効率設計と優れたファン制御機能を備えており、ゲーミングPCに適しています。

ゲーミングPC電源の将来性を考慮した選び方

ゲーミングPCの電源ユニットを選ぶ際は、将来のアップグレードも考慮に入れることが重要です。技術の進歩に伴い、CPUやグラフィックボードの性能は向上し続けており、それに伴って消費電力も増加する傾向にあります。

 

将来性を考慮した電源ユニットの選び方のポイントは以下の通りです:

  1. 余裕のある容量:現在の構成よりも20~30%程度大きい容量の電源ユニットを選ぶことで、将来のアップグレードに対応できます。
  2. モジュラー式設計:必要なケーブルのみを接続できるモジュラー式の電源ユニットは、将来的なパーツ交換や配線の変更に柔軟に対応できます。
  3. 最新の規格対応:PCIe 5.0やATX 3.0など、最新の規格に対応した電源ユニットを選ぶことで、新しいパーツとの互換性を確保できます。
  4. 高品質な部品:高品質なコンデンサやトランスを使用した電源ユニットは、長期間安定して使用できます。
  5. 長期保証:5年以上の長期保証がついている電源ユニットは、メーカーが製品の信頼性に自信を持っていることを示しています。

 

例えば、現在のシステムの消費電力が500Wであれば、750W~850Wクラスの電源ユニットを選ぶことで、将来的なアップグレードにも対応できます。

 

また、最新のPCIe 5.0対応グラフィックボード用の12VHPWR端子を備えた電源ユニットを選ぶことで、次世代のハイエンドGPUにも対応できます。

 

将来性を考慮した電源ユニットの例として、Corsair社のHX1000やbe quiet!社のDark Power 12などが挙げられます。これらの製品は、高効率設計と最新規格への対応、長期保証を備えており、長期的な使用に適しています。

 

電源ユニットの選び方について詳しく解説している動画があります:
自作PC 電源の選び方|容量・規格・認証の意味を解説【初心者向け】

 

この動画では、電源ユニットの容量の選び方や80PLUS認証の意味、ATXとSFXの違いなどが分かりやすく説明されています。

 

以上の点を考慮して、あなたのゲーミングPCに最適な電源ユニットを選んでください。適切な電源ユニットを選ぶことで、システムの安定性と効率が向上し、長期的に満足のいくゲーミング体験を得ることができます。