docとdocxの違いと互換性と変換と形式

docとdocxの違いと互換性と変換と形式

docとdocxの違いを、ファイル形式・互換性・変換・安全性までまとめて整理します。なぜdocxが標準になり、どんな場面でdocが残るのか、あなたの環境ではどちらを選ぶべきでしょうか?

docとdocxの違い

docとdocxの違い:最初に押さえる要点
🧩
形式が違う

.docは「Word 97-2003のバイナリ」、.docxは「XMLベース(Open XML)」で、中身の構造が根本から異なります。

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互換性の考え方が違う

古い環境に合わせるなら.doc、新しい標準や他ツール連携なら.docxが基本です。

🛡️
運用リスクが違う

docxは中身が分解できるため自動検査・差分管理に向きますが、マクロ有無(docm)など拡張子運用が重要です。

docとdocxの違いと形式と拡張子


docとdocxの違いは、まず「ファイル形式」が別物だと理解すると整理しやすいです。Microsoftのファイル形式リファレンスでは、.docは「Word 97-Word 2003 のバイナリ ファイル形式」、.docxは「Word 2007以降の既定のXMLベースのファイル形式」と明確に区別されています。
ここで重要なのは、見た目が同じ「Word文書」でも、内部表現が違うため、ファイルの壊れ方・復旧のしやすさ・ツールでの扱いやすさが変わる点です。バイナリ形式の.docは、1つの塊の中に文章・書式・各種情報が詰め込まれており、人間が中身を直接読むのは現実的ではありません。


参考)DOC (ファイルフォーマット) - Wikipedia

一方で.docxは「XMLベース」と言われる通り、文書構造がタグ化されて保存される方向へ設計が寄っています。結果として、後述するように「zipとして展開できる」「一部の破損が全損になりにくい」「自動処理で解析しやすい」といった運用上の差が出ます。


参考)Word docxファイルの中身を探検する - Office…

また、拡張子の近縁として、マクロを含む場合は.docmが使われます(docxではVBAマクロを格納できない、という扱いが実務では重要です)。Microsoft Learnでも、.docmは「XMLベースおよびマクロ対応」とされ、docxと用途が分かれます。


docとdocxの違いと互換性とWord

互換性は「どのWordで開けるか」だけでなく、「開けても同じ表示・同じ機能になるか」まで含めて考える必要があります。古い.docは、Word 97-2003時代の標準であり、今でも多くの環境で“開くこと”自体は可能です。
ただし、古い形式を新しいWordで扱うと、機能制限や表示差のきっかけになりやすいのも事実です。特に現場では「互換モード」という言葉が出てきますが、これは古い形式(例:.doc)を開いたときに、編集機能を古い仕様に寄せて動作させる状態として説明されます。


参考)Word(ワード)の互換モードとは?原因と解除する方法

逆方向、つまり「古いWordで.docxを開く」ケースはさらに注意が必要です。docxはWord 2007以降の既定形式であるため、Word 2003以前の環境では、追加コンポーネントがないと開けない、あるいはレイアウト・図形・段組などが崩れるといった相談が起きがちです(社外・取引先の環境が古いと事故が増えます)。


参考)DOCXファイルとは - IT用語辞典 e-Words

そのため、運用の判断基準としては次のように割り切ると事故が減ります。


  • 相手の環境が古い可能性が高い(官公庁の古い端末、古いテンプレ文化など)→ .docを選ぶ/あるいはPDF併用。
  • 社内の標準化・長期保管・自動処理・共同編集を重視 → .docxを標準にする。
  • マクロが必要 → .docm(拡張子ルールを徹底)。

この「標準はdocx、例外でdoc」という整理は、ファイル形式の世代差(.docが97-2003、.docxが2007以降の既定)という一次情報に沿った運用です。

docとdocxの違いと変換と保存

変換は「拡張子を変える」作業ではなく、「形式を変えて保存し直す」作業です。Wordの世界では、.docを.docxにする典型は「名前を付けて保存」で形式をdocxへ変えることで、互換モード解除の文脈でもよく案内されます。
変換で気を付けたいのは、文書の中身が複雑なほど“表面化しなかった差”が出る点です。たとえば、古い.doc特有のレイアウトやフォント置換、セクション区切り、図形のアンカーなどは、docx化でより規則化された表現へマッピングされますが、完全に同じにならないことがあります(特に印刷結果が重要な契約書・申請書系)。


参考)https://www.onlyoffice.com/blog/ja/2024/03/doc-vs-docx

また、変換後の運用で見落としやすいのが「マクロ」と「テンプレ」です。docxに保存するとマクロが保持できないため、マクロがある場合はdocmを選ぶ必要がありますし、テンプレならdotx/dotmという別拡張子が存在します。Microsoft Learnの拡張子一覧に、docm/dotm/dotxが並んでいるのは、ここが運TITLE: docとdocxの違いと互換性と変換と拡張子


docとdocxの違い

docとdocxの違いを3分で把握
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中身の構造が違う

docは「バイナリ」、docxは「XML+ZIP」。トラブル時の復旧性や解析のしやすさが変わります。

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互換性の出方が違う

古いWordや一部の業務システムではdocが前提のことがあり、docxだとレイアウト・機能が崩れる場合があります。

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安全性・運用が違う

拡張子ごとにマクロの扱いも含めて管理設計がしやすく、拡張子の選択がセキュリティにも直結します。

docとdocxの違いとファイル形式と拡張子

docとdocxの最大の違いは、見た目ではなく「ファイル形式(内部構造)」です。Microsoftの公式リファレンスでは、.docは「Word 97-2003 文書」のバイナリ形式、.docxはWord 2007以降の既定の「XMLベース」の形式と説明されています。
つまりdocは、文書内容や書式情報が“1つのバイナリの塊”として保存され、docxはXMLで部品化された情報をまとめた形式だと捉えると理解が速いです。
docxが「XMLベース」であることは、実務でもメリットになります。たとえばトラブルでファイルが壊れたとき、docは破損箇所の特定や部分救出が難しくなりがちですが、docxは構造が分割されているため、症状によっては復旧の糸口が見つかることがあります(ただし破損の仕方次第です)。

また、開発や運用の観点では「中身を機械的に扱えるか」が重要です。docは仕様が複雑で解析が大変になりやすい一方、docxはOpen XML系の技術として整理されており、文書処理の自動化・検査・差分確認と相性が良い場面があります。

ここで注意したいのは「拡張子=中身」とは限らない点です。拡張子が.docxでも、運用ミスや変換ミスで中身が想定と違うことがあります。最終的に困るのは受け取った側なので、チーム運用では「保存形式を固定する」「提出前に形式チェックする」といったルール化が効きます。


docとdocxの違いと互換性とWord

互換性の話は「開ける/開けない」だけではありません。開けても、レイアウト・フォント置換・図形の位置・フィールド(目次や参照)・変更履歴の扱いなどで“同じに見えない”ことが実務の痛点です。
公式リファレンスが示す通り、.docはWord 97-2003のバイナリ形式、.docxはWord 2007以降の既定形式という世代差が前提にあります。
docを開いたときに「互換モード」になりやすい理由もここにあります。古い形式であるdocは、新しいWordでの編集時に利用できる機能が制限されることがあり、結果として共同編集や高度なレイアウト機能が期待通り動かないケースがあります。

逆方向の互換性(古いWordでdocxを開く)も注意が必要です。古い環境ではdocxの読み込み自体が追加コンポーネントに依存したり、読み込めても一部機能が落ちる可能性があります。

現場でよくある判断基準は次の通りです。


  • 社外提出・相手の環境が不明:基本はdocx、ただし相手が古い仕組みならdocも検討。
  • 社内の統一運用:テンプレートをdocxで統一し、例外(古いシステム)だけdocに限定。
  • レガシーなワークフロー(古い印刷システム/文書管理/差し込み):現状はdoc前提の可能性がある。

これらは「技術的に優れているからdocx」だけでは片付かず、相手先と業務システムが“事実上の仕様”になっているためです。

docとdocxの違いと変換と互換モード

変換で重要なのは、「拡張子を変える」ことと「ファイル形式を変換する」ことは別、という点です。正しい変換は、Wordなどのアプリで“別形式として保存”し、内部構造を作り直すことです。
互換モードの解除としてよく行うのも、.docを開いて.docxで保存し直す手順です。この操作により、文書が新しい形式として再構成され、最新機能との相性が改善する場合があります。
ただし、変換には副作用もあります。古いdocに含まれる一部の要素(特定の埋め込みオブジェクト、古い図形表現、フォント周りの設定など)は、docxへ移すと表現が変わることがあります。


逆に、docxをdocに落とす場合は“新しい機能が古い形式に存在しない”ため、失われる可能性が上がります。たとえば高度なレイアウトや新しいオブジェクト表現は、互換のために単純化されることがあります。


運用でのおすすめは、変換を「一発勝負」にしないことです。


  • 提出・配前:PDFも併用して見た目保証(ただし編集用の元ファイルは別管理)。
  • テンプレ更新時:doc→docx変換後、目次・脚注・図表番号・改ページ位置を重点確認。
  • 大量変換:サンプル検証→ルール策定→自動化(失敗パターンのログ収集)。

Wordの対応形式は公式に整理されているため、まずは対象拡張子がWordの“どの形式”に該当するかを確認すると判断が早くなります。

docとdocxの違いとマクロと安全性

安全性の観点では「マクロが入るかどうか」が混ざって語られがちなので、ここを分離して理解すると事故が減ります。Microsoftの公式リファレンスでは、.docxは既定のXMLベース形式で、マクロ有効は別拡張子(.docm)として区別されています。
つまり「docxだから安全、docだから危険」と単純化はできませんが、少なくともdocxは“マクロを入れる形式が別に用意されている”ため、運用設計(受信ブロック、拡張子制限、監査)を行いやすい面があります。
一方で、doc(バイナリ形式)は、文書と機能が密結合しやすい歴史的背景があり、セキュリティ製品やゲートウェイでの検査方針に影響することがあります(組織のポリシー次第です)。


IT部門の現場で有効な対策は、拡張子だけでなく“中身の検査”をセットにすることです。たとえばメール添付の取り扱いでは、.doc/.docx/.docmを同列にせず、マクロ有効の.docmを明確に別扱いし、必要な場合のみ許可するなどの設計が現実的です。


docとdocxの違いとXMLとZIPの独自視点

検索上位の説明で「docxはXML」と聞いても、実務に落とすと“何が嬉しいのか”が曖昧になりがちです。独自視点として、docxを「文書の見た目」ではなく「運用できるデータ構造」として見ると、IT寄りの価値が見えてきます。
docxは、ZIPとして展開でき、複数のXMLやリソース(画像など)の集合として扱えることが紹介されています。
これが何を意味するかというと、たとえば次のような“文書DevOps”的な運用が可能になります。


  • 差分管理:docxの中身(XML)を対象にして、見出しや本文変更をレビューしやすくする。
  • 自動検査:禁止語・機密語・表記ゆれを、文書構造(見出し、表、脚注)単位で検出する。
  • メタデータ運用:文書プロパティ(作成者、タイトル等)をチェックして提出ルールを強制する。

もちろん、docx内部のXMLは人間が直で編集するものではなく、原則はWordで編集して整合性を保つべきです。それでも「中身が部品化されている」こと自体が、監査・自動化・検査の入口になる点は、docの時代には得にくい利点です。
さらに、公式リファレンスにはdocxに「Strict Open XML」という厳密プロファイルの存在も示されています。これは互換性のための一部機能を許可しないプロファイルで、環境によっては想定外の互換問題を生む可能性もあるため、“保存形式の選択肢が複数ある”ことを知っておくとトラブルシュートが速くなります。


参考リンク(拡張子ごとの形式・説明が公式表で確認できる)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/office/compatibility/office-file-format-reference
参考リンク(docxがZIPとして展開でき、XML群で構成されることの実例)
Word docxファイルの中身を探検する - Office…




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