GeForce RTX 5070 Ti ゲーム性能とおすすめモデル徹底比較

GeForce RTX 5070 Ti ゲーム性能とおすすめモデル徹底比較

2025年2月に発売されたGeForce RTX 5070 Tiは4Kゲーミングまで視野に入れた準ハイエンドGPUです。DLSS 4やマルチフレーム生成機能により、どこまでゲーム体験が変わるのでしょうか?

GeForce RTX 5070 Ti ゲーム性能

 

この記事で分かること

🎮

実ゲームでのフレームレート

 

人気タイトルでの具体的なfps数値と4K性能を検証

DLSS 4の実力

 

マルチフレーム生成による劇的なパフォーマンス向上

💰

おすすめゲーミングPC

 

RTX 5070 Ti搭載モデルの選び方と価格比較

 

 

RTX 5070 Ti のスペックと基本性能


MSI GeForce RTX 5070 12G INSPIRE 3X OC グラフィックスボード VD9069

 

GeForce RTX 5070 Tiは2025年2月20日に発売された、Blackwellアーキテクチャを採用する準ハイエンドグラフィックボードです。CUDAコア数は8960、ビデオメモリは16GB GDDR7を搭載し、メモリ帯域幅は896 GB/sと旧世代のRTX 4070 Ti SUPERの672 GB/sから大幅に向上しています。
参考)「GeForce RTX 5070 Ti」は2月20日、「G…

 

国内販売想定価格は148,800円からとなっており、RTX 4080 SUPERに匹敵する性能を持ちながら、より手頃な価格帯で提供されているんです。消費電力(TGP)は300Wで、推奨電源容量は750W以上が必要になります。
3DMarkのSpeed Wayベンチマークでは7,642というスコアを記録し、RTX 4070 Ti SUPERから約18%のパフォーマンス向上を実現しています。特にメモリ帯域幅の強化により、4K解像度でのゲーミングやクリエイティブ作業が大幅にパワーアップしているのが特徴です。
参考)RTX 5070 Tiで選ぶ!10月のおすすめゲーミングPC…

 

参考リンク:GeForce RTX 5070 Tiの公式スペック詳細
NVIDIA公式 GeForce RTX 5070シリーズ

RTX 5070 Ti の人気ゲームタイトル別フレームレート

モンスターハンターワイルズでは、4K環境のウルトラ設定でフレーム生成をONにした状態で107.1fpsという高いフレームレートを記録しています。RTX 4070 Ti SUPERと比べると4Kで約9%フレームレートが高く、旧世代のRTX 4080に匹敵するほどの性能なんです。2025年6月のアップデートでマルチフレーム生成に対応してからは、4K+ウルトラ画質+レイトレーシング高設定でも140fps以上で遊べるようになりました。
参考)GeForce RTX 5070 Tiの性能比較&ベンチマー…

 

サイバーパンク2077では、レイトレーシング:ウルトラ設定でRTX 5070 TiがRTX 4080 SUPERに並び、競合のRX 9070 XTを約15%も超える性能を発揮します。WQHD解像度でも同様に約15%高い性能で、4K解像度では約16%も高性能でした。
参考)RTX 5070 Tiベンチマーク:RX 9070 XTとど…

 

Apex Legendsのような競技性の高いFPSゲームでは、WQHD+高画質設定で移動時に上限の300fpsを記録し、負荷の高いシーン(スモーク+ウルト+射撃)でも250fps以上をキープできます。オーバーウォッチ2でも最高グラフィック設定でRTX 4080 SUPERに匹敵し、RX 9070 XTを超える文句なしにパワフルな性能を見せています。

DLSS 4 とマルチフレーム生成による性能向上

RTX 5070 Tiの最大の特徴は、DLSS 4に搭載されたマルチフレーム生成(MFG)機能です。従来のDLSS 3では1フレームのみ生成していましたが、DLSS 4では最大3フレームまで生成できるようになり、ゲーム側が対応していれば大幅にフレームレートを引き上げることができます。
参考)RTX 5070とRTX 5070 Tiの性能比較 どのぐら…

 

ステラーブレイドでは「4K+画質:とても高い+マルチフレーム x 4」の設定で280fpsオーバーを達成しており、WQHD解像度では平均3.7倍のパフォーマンス向上が実現されています。メカブレイクでも「4K+画質:超高+マルチフレーム x 4」で280fps前後の動作が可能で、マルチフレーム無しでも余裕の性能を発揮します。
参考)マルチ フレーム生成機能を備えた DLSS 4 が『Stel…

 

AIによってゲームの描画フレーム間に中間フレームを生成することで、処理負荷を抑えながらより滑らかなゲーム画面を楽しめるようになっているんです。通常のフレーム生成でも100fpsで十分快適ですが、マルチフレーム生成を使うと4Kで200fpsの実現も可能になります。
参考)ASCII.jp:マルチフレーム生成は真のゲームチェンジャー…

 

参考リンク:DLSS 4の技術解説と対応タイトル情報
NVIDIA公式 DLSS 4マルチフレーム生成機能

RTX 5070 Ti の消費電力と電力効率の実測値

RTX 5070 Tiのベンチマークテスト実行中の平均消費電力は320.7〜439.2Wで、RTX 4070 Tiの281.5〜391.4Wより36.9〜67.3W高い数値となっています。一方でアイドル時の最小消費電力は93.0Wと、RTX 4070 Tiの105.0Wより12Wほど低い結果です。
参考)【Hothotレビュー】GeForce RTX 5070 T…

 

電力効率の面では、システムの平均消費電力でベンチマークスコアを割って求めたワットパフォーマンスにおいて、RTX 5070 TiはRTX 4070 Tiを4〜22%上回る結果を出しています。性能が向上した分だけ消費電力も増えていますが、パフォーマンスの上がり幅を見れば電力効率も改善されていると言えるんです。
推奨電源容量は750W以上とされており、ハイエンドCPUと組み合わせる場合でも750Wの電源ユニットがあれば十分に動作します。例えばCore i7-14700Kと組み合わせた場合、フルロードで両方合わせて約650W程度の消費となるため、余裕を持った運用が可能です。
参考)Reddit - The heart of the inte…

 

RTX 5070 Ti と競合GPU の性能比較

RTX 5070 TiとRTX 4080 SUPERを比較すると、多くのゲームタイトルでほぼ同等かそれに迫る性能を発揮しています。FF14 黄金のレガシーでは従来モデルのRTX 4070 Ti SUPERと比べてフルHDで3%、WQHDで4%、4Kで約10%上回る結果となりました。
AMDの競合製品であるRadeon RX 9070 XTとの比較では、多くのタイトルでRTX 5070 Tiが優位に立っています。オーバーウォッチ2では4K解像度でRX 9070 XTより約1割高い性能を発揮し、Assetto Corsa EVOでは約14%から18%も高いフレームレートを記録しました。ただしGhost of Tsushimaのような一部のタイトルでは、Radeon側の最適化が優れているため、RX 9070 XTに約1割ほど抜かされる場面もあります。
参考)【競合のRX 9070 XTとも比較】RTX 5070 Ti…

 

RTX 5080との性能差は約15〜20%程度で、CUDAコア数の差(RTX 5080:10752コア、RTX 5070 Ti:8960コア)を考えると健闘している結果です。価格差を考慮すると、RTX 5070 Tiは準ハイエンドGPUとして非常にバランスの取れた選択肢と言えます。
参考)https://www.gdm.or.jp/review/2025/0219/575242/3

 

RTX 5070 Ti 搭載おすすめゲーミングPC

RTX 5070 Ti搭載ゲーミングPCの価格帯は28万円から40万円程度が中心となっています。BTOメーカーごとに構成や価格に差がありますが、CPUとのバランスが重要なポイントです。
参考)【2025年版】RTX 5070 Ti搭載のおすすめBTO …

 

G-GEAR GA7Aは、標準スペックの時点でゲームに最適化されたCPUを搭載したおすすめモデルです。RTX 5070 Tiのような高性能なグラボほどCPUボトルネックが出やすいため、Ryzen 7 9800X3DやCore Ultra 9 285Kといったゲーミング性能に優れたCPUを選ぶのがコツなんです。
参考)RTX5070tiの性能解説とGTUNEのおすすめゲーミング…

 

パソコン工房のLEVEL R7B6シリーズは水冷クーラーを搭載したモデルで、長時間のゲームプレイでも安定した動作が期待できます。マウスコンピューターのNEXTGEAR JGシリーズは3年保証が付いているため、初めてゲーミングPCを購入する方にも安心です。
ドスパラのGALLERIAシリーズは定番のゲーミングPCブランドで、豊富なカスタマイズオプションが魅力です。メモリは32GB、ストレージはNVMe SSD 1TB以上を選ぶと、最新ゲームを快適にプレイできる環境が整います。
参考リンク:RTX 5070 Ti搭載BTOゲーミングPCの詳細比較
RTX 5070 Ti搭載おすすめBTO PC

RTX 5070 Ti で快適に遊べる解像度とゲーム設定

RTX 5070 Tiは4K解像度でも全タイトルで平均60fpsをクリアし、高いフレームレートを出しているタイトルも多いため、4Kでリフレッシュレート144Hzのモニターでも十分に活用できる性能を持っています。WQHD解像度であればほぼすべてのゲームで100fps以上を維持でき、競技性の高いFPSゲームでは200fps以上も狙える実力です。
参考)比較検証:RTX5070TiのCPUボトルネックとゲーム別フ…

 

フルHD解像度では完全にオーバースペックとも言える性能で、最高画質設定でも余裕を持ったフレームレートが得られます。Valorantのような軽量級FPSゲームでは、フルHD中設定で409fps、最高設定でも371fpsという驚異的な数値を記録します。
レイトレーシングを有効にした場合でも、DLSS 4のマルチフレーム生成を組み合わせることで、4K最高設定で快適なプレイが可能になります。モンハンワイルズでは4Kウルトラ設定+レイトレーシング高でも140fps以上を維持でき、VRAM消費量が多いタイトルでも16GB搭載のRTX 5070 Tiなら安心です。
参考)【32万円~40万円】RTX5070 Ti搭載のおすすめゲー…

 

RTX 5070 Ti のレイトレーシング性能とクリエイター向け機能

RTX 5070 Tiは第4世代RTコアを搭載しており、レイトレーシング性能は133 TFLOPSと、RTX 4070 Ti SUPERの102 TFLOPSから約30%向上しています。3DMarkのPort Royalテストでは19,034というスコアを記録し、RTX 4070 Ti SUPERを約18%上回る結果となりました。
レイトレーシングを使用するゲームでも、WQHD解像度までは超解像技術を使用する必要がないほどのフレームレート(88.12fps)を実現しています。サイバーパンク2077のようなレイトレーシング負荷の高いタイトルでも、安定した高フレームレートでプレイできるんです。
クリエイター向けの機能としては、第9世代NVENCエンコーダーを2基搭載しているため、高品質な動画編集や配信が可能です。ビデオメモリが16GBと大容量なので、3Dモデリングや動画編集といったVRAMを大量に消費する作業でも余裕を持って対応できます。

RTX 5070 Ti 購入前に確認すべきポイントと注意事項

RTX 5070 Tiを購入する際は、まず電源ユニットの容量を確認する必要があります。推奨は750W以上ですが、CPUの消費電力も考慮して、余裕を持った容量を選ぶのが賢明です。補助電源はPCIe 16ピンコネクタが必要で、変換ケーブルを使用する場合は品質の良いものを選びましょう。
PCケースのサイズと冷却性能も重要なチェックポイントです。RTX 5070 Tiは消費電力300Wとなるため、適切なエアフローを確保できるミドルタワー以上のケースが推奨されます。特に小型ケースの場合は、GPUの全長やスロット占有数を事前に確認しておく必要があります。
DLSS 4のマルチフレーム生成機能を活用するには、ゲーム側の対応が必須です。購入前にプレイ予定のゲームがDLSS 4に対応しているか確認しておくと、RTX 5070 Tiの真価を最大限に発揮できます。対応タイトルは今後も増えていく予定なので、長期的な投資としても魅力的な選択肢なんです。
参考リンク:RTX 5070 Tiの詳細ベンチマーク結果と性能比較
GeForce RTX 5070 Tiの性能比較とベンチマーク検証

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