


シリコンパワー DDR5 32GB (16GBx2) 4800MHz (PC5-38400) 262ピン CL40 1.1V SODIMM ノートパソコン Non-ECC RAM コンピューターメモリ SP032GBSVU480F22
DDR4とDDR5の最も大きな違いは、データ転送速度と帯域幅にあります。DDR4は最大3200MHz程度が主流で、帯域幅は25.6GB/s程度ですが、DDR5は4800MHz~5600MHzを超えるモデルもあり、帯域幅は最大38.4GB/s以上と大きく進化しているんです。さらにDDR5では、1つのモジュールを2つの独立したチャネルとして扱う構造を採用しており、並列処理効率が向上しています。消費電力も、DDR4の1.2VからDDR5では1.1Vへと低下し、より効率的な電力管理が実現されています。
参考)メモリDDR4とDDR5の違いとは?今選ぶべきはどっちか徹底…
DDR5メモリは1枚でもデュアルチャネル構造を持つため、DDR4とは根本的にアーキテクチャが異なります。内部バンク数の増加により、大容量データ処理やAI演算などで真価を発揮する設計になっているんですよ。ただし、スロットの切り欠き位置が異なるため、DDR4とDDR5には物理的な互換性がありません。
参考)知ってた!?DDR5メモリは1枚でデュアルチャネル!メモリ2…
| 項目 | DDR4 | DDR5 |
|---|---|---|
| データ転送速度 | 2133~3200MT/s | 4800~8800MT/s |
| 帯域幅(理論値) | 最大25,600MB/s | 最大70,400MB/s |
| 1枚あたりの容量 | 最大32GB | 最大128GB |
| 消費電力 | 1.2V | 1.1V |
実際のゲームベンチマークでは、DDR5-5600はDDR4-3600と比較して平均FPSでやや上回る、もしくは同等以上の性能を発揮します。DDR5-6400とDDR4-4000の比較では、1080p解像度において平均で7%、1% Lowsでは10%の性能向上が確認されているんです。Corsairが実施した独自テストでは、DDR4からDDR5へのアップグレードで平均フレームレートが31%も向上したという結果も報告されています。
参考)DDR5-5600/4800とDDR4-3600でゲーム性能…
ただし、ゲーム用途ではCPUとGPUがボトルネックになりやすく、メモリ速度の影響が限定的な場面も多いです。特に4K解像度ではGPU負荷が高くなるため、メモリによる性能差は縮まる傾向にあります。しかし、高フレームレートを追求する環境や、ストリーミング・録画とゲームを同時に行うスタイルでは、DDR5の帯域幅と処理効率の高さが安定性やロード時間の短縮につながりますよ。
FF15ベンチマークの検証では、DDR5-6400がDDR4-2133と比較して圧倒的に高速なスコアを記録し、スコアの増え方も明らかに速いという結果が得られています。特に最小フレームレート(1% Lows)の向上は、ゲームプレイ時のカクつき軽減に直結するため、体感できる快適性向上として現れるんです。youtube
参考)ASCII.jp:結局DDR5とDDR4どっちがいいの?信頼…
現時点での価格差を見ると、DDR5はDDR4の1.5~2倍ほど高価でしたが、2025年時点ではかなり価格が接近してきています。16GB(8GB×2枚組)の最安値を比較すると、DDR4が3,880円に対してDDR5が4,879円と、わずか999円差にまで縮まっているんです。この価格差に対して、データ転送速度はDDR5が倍の性能を持つため、コストパフォーマンスはDDR5が優位になりつつあります。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=25231145/
興味深いことに、同じメモリークロックで比較した場合、DDR4-4800のオーバークロックメモリーが18,800円なのに対し、DDR5-4800のネイティブメモリーは10,810円と価格が逆転している例もあります。これは、DDR5の生産量が増加して価格が安定してきた一方、DDR4は生産縮小により供給が減り価格が高止まりする逆転現象が起きているためです。
参考)https://ameblo.jp/memescat/entry-12840270245.html
将来的な拡張性やリセール価値を考えると、長期的にはDDR5が有利といえるでしょう。次世代以降のCPUはすべてDDR5サポートとなり、DDR4は需要がなくなる見込みですから。ただし、既存のDDR4環境を活かすなら無理に切り替える必要はなく、コスト重視で低価格に抑えたい場合はDDR4で十分な性能を発揮しますよ。
ゲーミングPCのメモリ容量は、プレイするゲームの推奨スペックを確認することが重要です。基本的な用途や軽度の同時作業であれば8GBでも十分な場合が多いですが、ビデオ編集などの要求の高い作業を行う場合は16GB以上の容量が推奨されます。本格的なゲーミングや配信・動画編集、マルチタスク作業を行う場合は、32GB(16GB×2)が最適な選択肢になるんです。
参考)最適なゲーミングPCメモリ容量選びのポイント - mouse…
容量別の推奨速度を見ると、16GB(8GB×2)の場合はDDR5-5600、32GB(16GB×2)ではDDR5-6000が推奨されています。64GB(32GB×2)以上のプロフェッショナル用途や大規模な3D制作、サーバー用途では、安定性重視でDDR5-5600が適切です。推奨スペックよりも若干余裕を持たせておくと、複数のアプリケーションを同時に起動する場合でも快適に動作しますよ。
参考)【2025年決定版】DDR5メモリ:性能比較と最適な選び方
DDR5メモリは速度重視なら2枚構成が最適ですが、4枚にすると動作クロックに制限が発生するため注意が必要です。また、デュアルチャネル構成にすることで転送速度が向上し、特にグラボなしPCでメモリの一部をVRAMとして使う場合、画面表示能力も向上する傾向があります。ゲームの推奨スペックを確認し、攻略サイトをブラウザで見ながらプレイしたい方や、動画サイトを見ながらプレイしたい方は、推奨スペックよりも多いメモリ容量を選ぶとよいでしょう。
参考)メモリーデュアルチャンネル確認方法と徹底解説|メリットデメリ…
DDR4とDDR5には物理的な互換性が一切なく、1枚のマザーボードで両方に対応することは不可能です。スロットの切り欠き位置が異なるため、DDR4メモリをDDR5スロットに、またはその逆に装着することはできません。動作電圧や電力管理の仕組み(PMIC)も根本的に異なるため、電気的互換性もないんです。
参考)マザーボードDDR4・DDR5両対応は可能?違いと選び方
IntelのLGA1700ソケット対応CPU(第12世代から第14世代)は、メモリコントローラがDDR4とDDR5の両方をサポートしています。このため、同じチップセット(Z790、B760など)でも、DDR4メモリスロットを持つモデルとDDR5メモリスロットを持つモデルの2種類が市場に存在します。ただし、CPUが両対応であっても、選択したマザーボードが対応するメモリはどちらか一方に固定されるため、DDR4マザーボードを購入した場合、将来DDR5メモリに交換することはできませんよ。
AMDのAM5プラットフォームはDDR5メモリ専用で、DDR4には非対応です。新規でPCを組む場合、性能・価格・将来性の全てでDDR5が最適な選択肢になっています。既存のDDR4メモリ資産を活かす場合のみDDR4マザーボードが選択肢になりますが、将来のCPUアップグレードを見据えるならDDR5プラットフォームが必須といえるでしょう。
オーバークロックメモリは、本来の仕様よりも高いクロックで動作させるメモリですが、メーカーが設定した仕様範囲内で動作するため保証が受けられます。DDR4では「XMP 2.0」、DDR5では「XMP 3.0」というインテルのメモリー規格を利用することで、手軽にオーバークロック設定を適用できるんです。AMDプラットフォームでは「EXPO」という同様の規格が用意されています。
参考)オーバークロックの経験はありませんか?XMP/EXPO を使…
XMP設定は、BIOS画面で「有効」を選択するだけで、メーカーが設定した最適なオーバークロックプロファイルが自動的に適用されます。DDR4-3600/CL16は、主要メーカーのゲーマー向けマザーボードなら大抵の製品でOCプロファイルを適用するだけで安定動作する手軽さがあり、性能と価格のバランスに優れているため、DDR4メモリとしては1つの完成形とも言えるスペックです。
DDR5メモリはネイティブで高速動作するため、オーバークロックしなくても十分な性能を発揮します。Kingstonの6000MT/秒DDR5メモリは、PC ゲームのスイートスポットとして推奨されており、特にオーバークロック時にDDR4よりも高い周波数で動作し、データ転送速度を向上させますよ。ただし、DDR5で4枚構成にすると動作クロックに制限が発生する可能性があるため、XMP設定を有効にした状態での安定性テストを行うことが重要です。
参考)Reddit - The heart of the inte…
メモリの性能指標として、CAS Latency(CL値)は重要な要素です。これは、CPUがメモリにデータアクセスを要求してから、実際にデータが返ってくるまでの遅延時間をクロックサイクル数で示したものなんです。一般的に、動作クロックが高速になるほどCL値(クロックサイクル数)は大きくなる傾向があり、DDR5はDDR4よりも動作クロックが高いため、CL値も大きくなることが多いです。
参考)【詳細解説】次世代メモリDDR5の実力は?DDR4からの進化…
重要なのは絶対的な遅延時間(ナノ秒単位)で、「CL値 ÷ (動作クロック ÷ 2) × 1000」で計算できます。計算してみると、高速なDDR5でもDDR4と比べて絶対遅延時間が劇的に短縮されているわけではなく、同等か若干長くなるケースもあるんです。例えば、DDR4-3200 CL16とDDR5-6000 CL36を比較した場合、DDR5の方がCL値は大きいですが、実際のナノ秒単位での遅延は大きく変わらない場合があります。
しかし、メモリ性能はレイテンシだけでなく、データ転送速度(帯域幅)との組み合わせで決まります。DDR5は帯域幅が大幅に向上しているため、レイテンシが多少長くても、トータルでのデータ処理能力はDDR4を上回ることが多いんですよ。メモリタイミングの確認は、製品パッケージやBIOS画面で「CL22」や「22-22-22」のような形で表記されているため、購入前に確認することをおすすめします。
参考)見れば全部わかるDDR4メモリ完全ガイド、規格からレイテンシ…
SIX DDR5 RAM 1枚32GB 5600MHz SODIMM ノートPC用メモリ - 1.1V超低電圧・オンダイECC・288ピンモジュール