


ASRock マザーボード B550M Pro RS AMD Ryzen 5000 シリーズ CPU (Soket AM4) 対応 B550 チップセット Micro ATX DDR4 マザーボード 【国内正規代理店品】
ゲーミングPCを自作する際、多くの方が混同しがちなのが「チップセット」と「マザーボード」の違いなんですよ。マザーボードは、CPUやメモリ、グラフィックボード、ストレージなどのパーツを接続する基盤そのもので、PCの土台となる物理的なボード全体を指します。一方、チップセットはマザーボード上に組み込まれた集積回路で、CPUと各パーツ間のデータ通信を管理する「交通整理役」のような存在です。
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つまり、マザーボードという「家」の中に、チップセットという「管理システム」が搭載されているという関係性になります。チップセットは、グラフィックボード、メモリ、ストレージ、USBデバイスといった機器をCPUにつなぐ重要な仕事をしているんです。2008年以降の現代のPCでは、かつてノースブリッジと呼ばれていた機能がCPUに統合され、チップセットはPCH(プラットフォーム・コントローラー・ハブ)と呼ばれる単一のチップ構成に移行しました。
参考)ゲーム向けマザーボードの購入ガイド – インテル
この構造により、CPUはメモリに直接アクセスできるようになり、チップセットは拡張スロットやUSBポート、SATAコネクタなどの制御に特化するようになったんですよ。
参考)実は最重要?チップセットの役割とは
多くのゲーマーが気にするのが「チップセットの違いでゲームのフレームレートは変わるのか」という点ですよね。結論から言うと、チップセット自体が直接的にゲームのfps(フレームレート)を大きく左右することは、ほとんどありません。ゲーム性能に最も影響を与えるのはGPU(グラフィックボード)とCPUの性能で、マザーボードやチップセットはあくまで「それらのパーツが十分に性能を発揮できる環境を整える」役割なんです。
参考)マザーボードについて質問です。チップセットによって性能にどれ…
ただし、チップセットのグレードによって、PCIeレーンの数や世代(PCIe 3.0、4.0、5.0など)、メモリのオーバークロック対応、CPUのオーバークロック可否などが決まるため、間接的にゲーム環境の快適さに影響します。たとえば、Intel製のZ690チップセットはCPUのオーバークロックに対応していますが、B660やH670は非対応です。オーバークロックを活用すれば、CPUのクロック数を上げてゲームのフレームレートを向上させることが可能になりますよ。
参考)マザーボードのチップセットとは?グレードの違いや決まる仕様に…
また、ハイエンドなチップセットほど、より多くのPCIeスロットやUSBポート、SATAコネクタを利用できるため、将来的にストレージやキャプチャカードなどを追加したい方には拡張性の高いモデルが適しています。
参考)ゲーミング向けマザーボードの選び方|チップセット・拡張性・冷…
Intel製チップセットとAMD製チップセットには、それぞれ異なる特徴があるんです。Intel製では、エントリーモデル向けのHシリーズ、ビジネス用途に適したBシリーズ、ゲーミングPCやクリエイティブ作業に最適なZシリーズなどがあります。一方、AMD製では、エントリーモデル向けのAシリーズ、汎用性の高いBシリーズ、ハイスペック機向けのXシリーズが展開されています。
参考)https://esports.bcnretail.com/column-interview/commentary/240506_005136.html
ゲーム性能に関して言えば、以前はIntel製CPUの方が若干有利とされていましたが、最近ではAMDのRyzen 7 9800X3Dなどの3Dシリーズが登場し、ゲーム特化の性能でIntelを上回るケースも増えてきました。この3Dシリーズはゲーム用途に特化して設計されており、約8万円台という価格ながら現状のIntel製CPUを凌駕する圧倒的なfpsを記録しています。そのため、純粋にゲーム性能を重視するなら、AMDの3Dシリーズ対応のマザーボード・チップセットを選ぶという選択肢も有力なんですよ。
参考)IntelとAMDはどっちがいい? ゲーム性能・シェア率・お…
ただし、一般的な用途も含めた汎用性を求めるならIntelが依然として強みを持っており、Intel製CPUは全体のシェアでも約66%を占めています。動画編集やグラフィックデザインなどのクリエイティブ作業も行うなら、マルチコア性能に優れたAMD製を選ぶのも良い選択です。
参考:ゲーム向けマザーボードの選び方 - Intel
Intel 600シリーズを例に取ると、Z690、H670、B660、H610という4つのグレードがあり、それぞれ機能と価格帯が異なります。最上位のZ690は、CPUとメモリの両方でオーバークロックが可能で、PCIe 4.0レーンが12本、SATA3ポートが8個、USB 3.2 Gen2x2が4ポートと、最も拡張性が高い構成です。一方、B660はCPUのオーバークロックには非対応ですが、メモリのオーバークロックには対応しており、PCIe 4.0レーンは6本、SATA3ポートは4個という仕様になっています。
参考)Intel Z690/H670/B660/H610チップセッ…
ゲーミングPCを構築する際、90%近くの一般ユーザーにとってはB660で十分な拡張性があるとされています。B660は価格と性能のバランスに優れており、グラフィックボード1枚、NVMe SSD 2~3枚、メモリ2~4枚という標準的なゲーミングPC構成であれば、何の問題もなく運用できるんですよ。ただし、動画編集で大量のHDDを接続したい方や、CPUのオーバークロックを前提とするハードゲーマーの方には、Z690が適しています。
参考)IntelマザボZ690 H670 B660の違い コスパな…
H610は最も安価ですが、PCIe 4.0に非対応で、メモリのオーバークロックもできないため、2025年の現在では選択肢として推奨されません。PCIe 4.0と3.0では理論値で転送速度が倍違うため、将来的なアップグレードを考えると、少なくともB660以上を選ぶのが賢明です。
参考)intel 12世代 ASUS TUF Gaming Z69…
チップセット以外にも、マザーボード選びで見落としがちなのがVRM(Voltage Regulator Module)という要素です。VRMはCPUに安定した電力を供給する役割を担っており、フェーズ数が多いほど高負荷時の安定性が増すんですよ。ゲーム中はCPU負荷が急激に変動するため、応答性の高いVRMが求められます。
参考)マザーボードの選び方:チップセット/VRM/拡張性の見極め方…
ミドルレンジのゲーミングPCでは最低でも8フェーズ以上のVRM構成が望ましく、ハイエンドゲーミングではCore i9やRyzen 9シリーズのCPUを使用することが多いため、12フェーズ以上のVRMを搭載したマザーボードを選ぶことが推奨されています。VRMフェーズ数は、マザーボードの仕様表やメーカーの製品情報から確認できます。
参考)マザーボード選びで見落としがちなVRMとは?フェーズ数の重要…
特にオーバークロックを行う予定があるゲーマーは、VRMの冷却設計にも注目すべきです。ヒートシンクが大きく、場合によってはアクティブクーリング(小型ファン)が付いたモデルが理想的なんです。最近のゲーミングマザーボードでは、DrMOS(ドライバーとMOSFETが一体化された部品)を採用したモデルが増えており、これらは応答性と効率性の両面で優れています。良質なVRM設計のマザーボードを選ぶことで、長時間のゲームプレイでも安定した電源供給が維持され、システムクラッシュやパフォーマンスの低下を防げますよ。
参考:マザーボード選びで見落としがちなVRMとは?フェーズ数の見方と選び方 - Blookテック
チップセットとマザーボードを選ぶ上で、PCIeレーンの理解も重要なんです。PCIeレーンとは、グラフィックボードやNVMe SSDなどの高速デバイスがCPUとデータをやり取りする通り道で、「CPU直結のレーン」と「チップセット経由のレーン」の2種類があります。CPU直結レーンは最も高速で低遅延なため、メインのグラフィックボードやプライマリストレージ用のNVMe SSDはこちらに接続されるのが理想的です。
参考)PCIe 4.0 および 5.0 とは何ですか?- インテル
たとえば、Core i9 12900KとZ690チップセット搭載マザーボードの組み合わせでは、CPUがPCIe 5.0を16レーン、PCIe 4.0を4レーン提供し、Z690チップセットがPCIe 4.0を12レーン、PCIe 3.0を16レーン提供するため、合計で最大48レーンを利用できます。ただし、実際に同時に使えるレーン数はマザーボードの設計によって制限されることがあり、複数のデバイスを接続すると帯域幅が分割されることもあるんですよ。
参考)PCI-Express(PCIe)とは|ドスパラ通販【公式】
ゲームにおいては、最新の高性能GPUでもPCIe 4.0 ×16接続で帯域幅が不足することはほとんどありませんが、将来的にPCIe 5.0対応のGPUやストレージが主流になることを考えると、対応チップセットを選んでおくのが賢明です。また、複数のNVMe SSDを接続する場合、チップセット経由のレーンを使うことになりますが、DMI(ダイレクト・メディア・インターフェイス)リンクの帯域幅には限界があるため、複数のストレージデバイスを同時に高速アクセスするとボトルネックが発生する可能性もあります。
実際にゲーミングPC用のマザーボードを選ぶ際は、いくつかの実践的なポイントを押さえておくと失敗が少ないですよ。まず第一に、搭載予定のCPUに対応したソケットとチップセットであることを確認します。Intel製CPUならLGA1700やLGA1851などのソケット、AMD製CPUならAM4やAM5などのソケットがあり、互換性のないCPUは物理的に装着できません。
参考)パソコンの中心パーツ!マザーボードの基礎知識や選び方を徹底解…
次に、マザーボードのサイズ(フォームファクター)を決めます。ATXは最も大きく拡張性が高い、microATXはサイズと価格のバランスが良い、Mini-ITXは最もコンパクトでスペースが限られる、という特徴があります。初心者が組むならmicroATX、機能性や拡張性を求めるならATXがおすすめです。使用するPCケースのサイズに合わせて選びましょう。
参考)【マニア監修】マザーボードのおすすめ10選!選び方や人気モデ…
さらに、メモリスロット数、M.2スロット数、SATA端子数、USBポート数などの拡張性も確認します。ゲーム実況や配信を行う方は、キャプチャカードを増設する可能性も考えて、PCIeスロットに余裕のあるモデルを選ぶと安心です。また、オーディオ機能も意外と重要で、ゲーミングPC向けのマザーボードは高性能なオーディオコーデックを搭載している傾向があり、FPSゲームで足音の方向を聞き分けるなど、サウンド品質が勝敗に影響することもあるんですよ。
参考)【2025年】ゲーミングPC向けマザーボードのおすすめ16選…
参考:マザーボードの基礎知識|コスパ重視の選び方 - ゲームPC NAVI
ゲーミングPC自作において、限られた予算で最大の性能を引き出すには、チップセットとマザーボードのコストパフォーマンスを見極めることが大切です。一般的に、最上位のZシリーズ(Intel)やXシリーズ(AMD)のチップセット搭載マザーボードは、オーバークロック機能や豊富な拡張性を持ちますが、価格も高くなります。しかし、オーバークロックを行わない大多数のユーザーにとっては、中位グレードのBシリーズで十分な性能が得られるんですよ。
参考)チップセット「Z690」「H670」「B660」「H610」…
具体的な価格差を見ると、Intel B660チップセット搭載マザーボードは1万円台から購入できるのに対し、Z690搭載モデルは3万円以上するものも珍しくありません。この価格差をGPUやCPU、SSDのグレードアップに回した方が、実際のゲーム性能向上に直結することが多いんです。たとえば、マザーボードで2万円節約して、その分をRTX 4060からRTX 4070へのアップグレードに充てれば、フレームレートが20~30%向上するケースもあります。
参考)ゲーミングPCはビデオカードが強ければOK?答えはノー!! …
ただし、極端に安価なH610などのエントリーモデルは、PCIe 4.0非対応など基本機能が制限されているため、長期的な視点では避けた方が無難です。コストパフォーマンスと将来性のバランスを考えると、B660(Intel)やB650(AMD)クラスのチップセット搭載マザーボードが、ゲーミングPC自作において最も賢い選択と言えるでしょう。
参考)2025年のベストAMDマザーボード:ゲーミングとパフォーマ…
実は、プレイするゲームのジャンルによって、チップセットやマザーボードに求められる要素が微妙に異なるんです。FPS(ファーストパーソン・シューター)ゲームでは、高いフレームレートが最優先されるため、CPU性能を最大限引き出せるチップセットが重要になります。特に競技性の高いFPSでは、144Hz以上のモニターで200fps以上を安定して出力することが求められるため、メモリのオーバークロックに対応したBシリーズ以上のチップセットが推奨されます。
参考)ゲーミングPCの性能を左右するグラボの最新事情!基礎知識やラ…
一方、サイバーパンク2077のような重量級のオープンワールドゲームやレイトレーシングを使用するゲームでは、GPU性能が最も重要で、チップセットの影響は相対的に小さくなります。ただし、これらのゲームでは大容量の高速ストレージが求められるため、複数のNVMe SSDを接続できるM.2スロットが豊富なマザーボードを選ぶと便利ですよ。
参考)4KゲームはCPUで快適さが変わるの? 5700Xと9700…
フォートナイトやApex Legendsなどの比較的軽量なFPSゲームは、CPU性能に大きく左右されることが検証データからも明らかになっています。フォートナイトでは、同じGPUを使用していてもCPUを5700Xから9700Xに変えると約60fps(約30%)もフレームレートが向上したという実測データがあります。このようなゲームでは、CPUのオーバークロックに対応したZシリーズのチップセットを選び、CPUの性能を最大限引き出すことで、より快適なゲーム環境を構築できるんです。
参考)Z690マザーは高過ぎる? だったらリッチ仕様のB660マザ…
ゲーミングPCは一度組んだら終わりではなく、数年にわたって使い続ける中でパーツをアップグレードしていくものです。そのため、チップセットとマザーボードを選ぶ際は、現時点の構成だけでなく、将来の拡張性も考慮することが重要なんですよ。たとえば、最初はグラフィックボード1枚とNVMe SSD 1枚でスタートしても、後々キャプチャカードや追加のストレージ、Wi-Fiカードなどを増設したくなることがあります。
こうした拡張を見据えるなら、PCIeスロットやM.2スロットに余裕のあるチップセット・マザーボードを選んでおくと安心です。また、DDR4メモリとDDR5メモリの両方に対応するチップセットもありますが、将来性を考えるとDDR5対応モデルの方が長く使えるでしょう。2025年現在、DDR5メモリの価格も徐々に下がってきており、新規にゲーミングPCを組むならDDR5対応のAM5プラットフォーム(AMD)やLGA1700/1851プラットフォーム(Intel)を選ぶのが主流になっています。
USB規格も同様で、USB 3.2 Gen2x2(20Gbps)やUSB4に対応したチップセットなら、将来的に高速な外付けストレージや周辺機器を活用できます。ゲーム配信やコンテンツ制作も視野に入れているなら、こうした高速インターフェースの有無は長期的な使い勝手に大きく影響するんですよ。初期投資は若干高くなっても、拡張性の高いチップセット・マザーボードを選んでおくことで、結果的にPC全体の買い替えサイクルを延ばし、トータルコストを抑えられる場合もあるんです。
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